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  • 執筆者の写真オリーヴ ぎふmama防災

11/29 学校防災アップデート大作戦参加

11/29日曜日、こちらのイベントに参加いたしました。 記憶の中のメモですご了承ください。

「学校防災アップデート大作戦」というタイトルでした。

主な内容は、311当時釜石東中学の教員だった #糸日谷美奈子 先生と 同中3年生だった #菊池のどか さん のリアルなお話。

あの日の話でした。 #釜石東中 は2008年から年間10時間以上の防災訓練を開催 その内容は素晴らしく、楽しみながら色々な災害を学び、避難訓練は真剣に行われていました。時には街の避難放送を使った抜き打ちの訓練もあったそうです。 工夫と回数を重ねる事で、児童生徒に身体で避難をすり込んだとも言えるのかもしれません。

釜石市では、 小学生は「自分の命は自分で守る」自助 中学生は「誰かの手助けができる」共助 を避難訓練の目標としていだそうです。

ほかの地域よりも日常に溶け込んだ避難訓練。 でも、あの日は違ったと先生はおっしゃいました。

想定していた避難場所についてから学校の方を振り返ると 何者かわからない砂埃のような白い煙のようなものが近づいてくるのが 見えたそうです。

ボー然とするなか、1人の先生の声が。 「逃げろ!ここにいたら死ぬぞ」

その声にハッとした瞬間黒い液体が見えた! みんなてんでばらばらに、泣き叫びながら駆け上がったそうです。

避難訓練で逃げる事に慣れているはずだった彼らさえも一瞬でパニックに…。

その後、どうやって高台に行ったのか? そこから8キロある別の避難所にどういったのか? 避難所ではどうだったのか? どう保護者に引き渡しできたのか?どの位かかったのか?

ここには書き切れないほどのリアルがありました。 どのお話も息を飲みながら聞きました。

逃げ切れたと思った時の点呼で班長を探してもおらず、遅れてきた班長に 「点呼しなさい!」と言ったそうです。 後で聞いた話では、班長は津波に飲み込まれる我が家を目の前に、お母さんはちゃんと逃げたのだろうか?と心配になり、しばらくそこから動けなかったと話したそうで、先生は「あの時なぜもっと子ども達の置かれている状況を考えながら、声かけや発想ができなかったのだろうか」と思ったそうです。

そして、色々な思いとして釜石の奇跡とニュースで言われるたびに 避難訓練できていたから助かったと、果たして言えるのか? と先生はおっしゃいました。

学校管理下の生徒は全員無事でした。 でも、おやすみしていた生徒の中にはお亡くなりになった方もいたそうです。

先生は失った命に避難訓練は果たして役に立ったと言えるのか? 何をしていたらその子達は助かったのか? あの時、教員達は冷静に判断できていたとは決して言えない。それで避難訓練の効果があったといえるのか?また、教員ごとに捉え方も違っているのです。

と、今でも当時を振り返りもうすぐ10年という年月、その事をずっと考えていたと話します。 こうして人前でお話をするのも、その問いを知ってもらい共にに自分達で考えてもらいたいからなのでしょう。

のどかさんは地元 釜石市の津波伝承施設で案内のお仕事をされています。 一番印象的だった部分は  

子どもを探しに行って逃げ遅れた母親達 当時中学生だった時は 「なんで迎えに行ったのだろう?逃げた方がいいのにとわからなかった」 そうです。

そして母になり我が子を目の前にした今 「ようやくその時の、母達の思いがわかるるようになった」 といいます。

「でも、子どもが成長したら、子どもの為にも、迎えにはいかないから自分で命を守るようにと話すつもりだ」 と、キリッとした表情になりました。

子どもの為にも生き延びなくては、子どもは自分で生き延びられると信じて 防災教育していかねば。

優しい笑顔のしたには、 「誰も死なせない」 という強い母の意思が感じられました。

こちらのトーク企画は今後も開催したいとお話していましたので、 是非是非、次の機会にご参加になってみてください。

主催はスマートサプライビジョン https://smart-supply.org ソナエトーク(備えとく)です。


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